今週はスーパーウィークらしく狭いレンジでウロウロしております
方向性は想像するよりも結果を見て判断するのが好き
FXデイリー分析レポート [2025年09月16日]
スーパーウィーク継続! 本日は米小売売上高に注目
今週は日米欧英の金融政策決定会合が集中する「スーパーウィーク」です。市場の様子見ムードが続く中、本日は今後の米国の金融政策を占う上で重要な米国8月小売売上高が発表されます。
指標結果次第では、FOMCを前にして市場が大きく動く可能性があるため、発表時間(日本時間21:30)前後は特に注意が必要です。
- 18日(木): 🇺🇸 FOMC、🇬🇧 BOE
- 19日(金): 🇯🇵 日銀金融政策決定会合
1. 分析対象
- 通貨ペア: XAUUSD, USDJPY, GBPUSD, AUDJPY, EURUSD
- 株価指数: NASDAQ, Nikkei225, DAX
- コモディティ: USOIL (WTI原油)
- 暗号資産: BTCUSD
- 対象期間: 2025年09月15日(月) 東京時間午前6時 – 2025年09月16日(火) 東京時間午前6時
2. 昨日の市場サマリー(欧州・米国市場)
週明け15日の市場は、日本が祝日で休場だったこともあり、全体的に閑散とした取引となりました。今週後半に米連邦公開市場委員会(FOMC)、イングランド銀行(BOE)、日銀の金融政策決定会合が集中する「金融政策スーパーウィーク」を前に、積極的にポジションを取る動きは限定的で、様子見ムードが支配的でした。
a. 主要経済指標の結果
国 | 指標名 | 結果 | 市場予想 | 影響 |
---|---|---|---|---|
昨日の欧州・米国市場では、相場を大きく動かすような重要な経済指標の発表はありませんでした。 |
b. 要人発言・金融政策
- FRB(米連邦準備制度理事会): FOMCを前にしたブラックアウト期間中のため、要人発言はありません。
- ECB / BOE: 目立った要人発言はありませんでした。
c. 地政学リスク・その他特記事項
- 中央銀行ウィークへの警戒感: 市場の関心は、18日のFOMCとBOE、19日の日銀会合に集中しています。特にFOMCでは、政策金利の発表に加え、最新の経済見通し(SEP)やドットプロットが示されるため、最大の注目材料となります。
3. 各通貨ペア・商品の分析と本日の注目点
USDJPY (ドル円)
- 昨日の値動き: 日本市場が休場だったため、東京時間は極端に流動性が低く、147円台半ばでの非常に狭いレンジでの推移に終始しました。海外市場でも積極的な売買は手控えられ、小動きが続きました。
- 本日の注目点: 本日最大の注目は、ニューヨーク時間に発表される米国の8月小売売上高と鉱工業生産です。消費の強さを示す小売売上高が市場予想を上回る結果となれば、ドル買いで反応する可能性があります。指標発表までは、引き続き147円台での方向感に欠ける動きが想定されます。
XAUUSD (ゴールド)
- 昨日の値動き: 様子見ムードが広がる中、米長期金利が比較的安定していたことを背景に、ゴールドは堅調に推移。一時1オンス$3,680台に乗せるなど、底堅さを見せました。
- 本日の注目点: ドル円同様、米小売売上高の結果に注目です。弱い経済指標の結果は、FRBのハト派姿勢を後押しし、金利のつかないゴールドにとっては買い材料となります。逆に強い結果で米金利が上昇する場面では、利益確定売りに押される可能性があります。
Nikkei225 (日経平均)
- 昨日の状況: 祝日(敬老の日)のため休場でした。
- 本日の注目点: 休日明けの本日、海外市場が小動きだった流れを引き継ぎ、方向感を探る展開となりそうです。今週末の日銀金融政策決定会合を控えて、積極的な上値追いはしにくい地合いと考えられます。
EURUSD (ユーロドル)
- 昨日の値動き: ドル相場が動意に乏しかったため、1.17台前半でのもみ合いとなりました。
- 本日の注目点: 欧州時間に発表されるドイツの9月ZEW景況感指数が目先の材料です。基本的には米小売売上高を受けたドル相場の動きに連動する展開が予想されます。
その他 (GBPUSD, AUDJPY, DAX, BTCUSD, USOIL)
- GBPUSD: 本日発表の英国の8月失業率に注目です。ただし、市場の関心は木曜日のBOE政策金利発表に集まっており、反応は限定的かもしれません。
- AUDJPY: 豪ドルはリスクセンチメントや中国経済の動向に影響を受けやすい通貨です。本日はアジア時間に大きな材料がないため、米経済指標を前にした市場全体の雰囲気に左右されそうです。
- DAX (ドイツ株価指数): 本日のドイツZEW景況感指数の結果が、欧州市場のセンチメントに影響を与える可能性があります。
- BTCUSD (ビットコイン): 金融市場全体が様子見ムードとなる中、ビットコインも方向感に欠ける展開でした。
- USOIL (WTI原油): 世界経済のソフトランディング期待を背景に、原油価格は底堅く推移しています。
4. 総括・本日の市場センチメント
- 全体的なリスクセンチメント: 中立
今週の最重要イベントを木曜日と金曜日に控え、市場は引き続き様子見姿勢を崩していません。本日の米経済指標が短期的なボラティリティを高める可能性はありますが、トレンド発生には至らず、イベントの結果を見極めたいという投資家心理が強いでしょう。 - 本日の戦略のヒント:
本日のメインイベントは米小売売上高です。指標の結果を受けてドル相場が動く可能性が高いため、発表時間(日本時間21:30)前後は特に注意が必要です。それまでの時間はレンジ相場を想定した短期売買に妙味があるかもしれませんが、FOMCを控えているため、ポジションを大きく傾けるのは避けるのが賢明でしょう。