本日は動きの浅い月曜日。かつ政策金利ウィークだし日本は敬老の日ということで、、、。
モメンタム投資くらいしか狙わないほうが無難
FXデイリー分析レポート [2025年09月15日]
日本市場は休場 & 金融政策スーパーウィーク開始
本日、日本は「敬老の日」の祝日で市場は休場です。これにより、東京時間は流動性が低下し、特に円絡みの通貨ペアでは通常よりボラティリティが高まる可能性があるため注意が必要です。
また、今週は日米欧英の金融政策決定会合が集中する「スーパーウィーク」です。週後半に向けて、市場の警戒感は徐々に高まっていくでしょう。
- 18日(木): 🇺🇸 FOMC、🇬🇧 BOE
- 19日(金): 🇯🇵 日銀金融政策決定会合
1. 分析対象
- 通貨ペア: XAUUSD, USDJPY, GBPUSD, AUDJPY, EURUSD
- 株価指数: NASDAQ, Nikkei225, DAX
- コモディティ: USOIL (WTI原油)
- 暗号資産: BTCUSD
- 対象期間: 2025年09月14日(日) 東京時間午前6時 – 2025年09月15日(月) 東京時間午前6時
2. 先週末の市場サマリー(欧州・米国市場)
先週末の海外市場は、それまでのリスクオンムードが一服し、高値圏での利益確定売りに押される展開となりました。米ミシガン大学消費者信頼感指数で長期インフレ期待が予想外に上昇したことが、やや相場の重しとなりました。とはいえ、市場の根底にあるFRBの利下げ期待は揺らいでおらず、株価は高値圏を維持して引けています。
a. 主要経済指標の結果(先週末)
国 | 指標名 | 結果 | 市場予想 | 影響 |
---|---|---|---|---|
🇺🇸 | ミシガン大学消費者信頼感指数 (9月速報値) | 55.4 | 58.2 | 消費者心理の悪化を示唆。ただし、同時に発表された5-10年インフレ期待値が上昇したため、市場の反応は限定的だった。 |
🇬🇧 | 鉱工業生産指数 (7月) | 前月比 -0.5% | -0.2% | 予想を下回り、英国経済の弱さが示された。ポンド売り要因。 |
b. 要人発言・金融政策
- FRB(米連邦準備制度理事会): ブラックアウト期間中のため、要人発言はありません。市場は今週木曜のFOMCでの利下げを完全に織り込んでいます。焦点は声明文やパウエル議長の会見で示される今後の利下げペース(ドットプロット)になります。
c. 地政学リスク・その他特記事項
- 中央銀行ウィークへの警戒感: 今週はFOMC、BOE、日銀の会合が控えており、週初である本日は、大きなポジションを取りにくい地合いです。結果を見極めたいとする様子見ムードが広がりやすいでしょう。
3. 各通貨ペア・商品の分析と本日の注目点
USDJPY (ドル円)
- 先週末の値動き: 米国金利が小幅に上昇したことを受けて、147円台半ばまでじり高となりました。
- 本日の注目点: 日本市場が休場のため、東京時間は閑散とした取引が予想されます。流動性の低下から、わずかなフローで相場が振れやすくなる点に注意が必要です。基本的には今週のFOMCと日銀会合を前に、147円台を中心としたレンジ相場が想定されます。
XAUUSD (ゴールド)
- 先週末の値動き: 米国金利の上昇を受けて、利益確定売りに押され1オンス$3,640台で推移しました。
- 本日の注目点: 今週のFOMCでハト派的な姿勢が示されれば、金利のつかないゴールドにとっては買い材料となります。それまでは高値圏でのもみ合いが続きそうです。
Nikkei225 (日経平均)
- 本日は休場です。
EURUSD (ユーロドル)
- 先週末の値動き: 方向感に乏しく、1.18手前で上値の重い展開となりました。
- 本日の注目点: ユーロ圏の7月貿易収支が発表されますが、市場への影響は限定的でしょう。今週のFOMCまでは、ドル相場の動向に連れた動きとなりそうです。
その他 (GBPUSD, AUDJPY, DAX, BTCUSD, USOIL)
- GBPUSD: 弱い経済指標を受けて上値が重くなっています。今週木曜のBOE政策金利発表が最大の焦点です。
- AUDJPY: 日本休場の中、本日発表される中国の主要経済指標(小売売上高、鉱工業生産)の結果に注目。強い結果となれば豪ドル買い・円売りの動きが強まる可能性があります。
- DAX (ドイツ株価指数): 先週末の米国株が小休止した流れを受け、本日の欧州市場も方向感に欠けるスタートとなる可能性があります。
- BTCUSD (ビットコイン): リスクオンムードの後退から、週末はやや上値の重い展開となりました。75,000ドル近辺での推移が続いています。
- USOIL (WTI原油): 世界経済のソフトランディング期待が引き続き相場を支えており、底堅い値動きとなっています。
4. 総括・本日の市場センチメント
- 全体的なリスクセンチメント: 中立
週初で日本市場が休場、さらに今週は重要イベントが目白押しであることから、市場は様子見ムードが支配的です。先週までの楽観ムードは一服し、イベントの結果を見極めたいという投資家心理が強いでしょう。 - 本日の戦略のヒント:
東京時間は流動性の低下に注意しつつ、中国指標発表時の豪ドルや関連通貨の動きに注目。欧州時間以降も、今週のメインイベントを前に大きなトレンドは出にくいと想定されます。短期的なレンジ取引に徹するか、イベント通過までポジションを軽くして待つのが賢明かもしれません。