石破さんが辞意表明しましたよね。あの方自身かつて首相が変わりすぎなのは良くないと言っていましたがご自身はやりきれなかったといったところでしょうか。やりたいことがやれなかっただろうと思うとその点では残念。まぁただし石破さんは対人スキルをもっと磨いてほしいですね(笑) 他国のオエラ方と会うわけですからね。。。。
さぁそんなわけで米国の政策金利や英国の情勢不安、そして日本の総理問題など短期的には上下動が出てきそうなのでチャンスが出てきそう。
FXデイリー分析レポート [2025年09月08日]
1. 分析対象
- 通貨ペア: XAUUSD, USDJPY, GBPUSD, AUDJPY, EURUSD
- 株価指数: NASDAQ, Nikkei225, DAX
- コモディティ: USOIL (WTI原油)
- 暗号資産: BTCUSD
- 対象期間: 2025年09月07日(日) 東京時間午前6時 – 2025年09月08日(月) 東京時間午前6時
2. 昨日の市場サマリー(欧州・米国市場)
週末の市場は、先週末に発表された弱い米雇用統計の結果を引き続き消化する展開となりました。市場の関心はFRBの金融政策に集中していますが、新たに日本の政治リスクが急浮上し、週明けのアジア市場の主要テーマとなっています。
a. 主要経済指標の結果
先週末(金曜日)からの注目すべき指標は以下の通りです。
国 | 指標名 | 結果 | 市場予想 | 影響 |
---|---|---|---|---|
🇺🇸 | 非農業部門雇用者数(8月) | 2.2万人 | 7.5万人 | 予想を大幅に下回り、FRBの利下げ期待を決定的にした。ドル売り要因。 |
🇺🇸 | 失業率(8月) | 4.3% | 4.1% | 悪化。労働市場の減速を示唆し、ドル売りを加速させた。 |
🇬🇧 | 小売売上高(7月) | +0.6% (前月比) | +0.2% | 予想を上回り、ポンドを一時的に下支えした。 |
b. 要人発言・金融政策
- FRB(米連邦準備制度理事会): 週末に目立った発言はなかったものの、市場は弱い雇用統計を受け、9月のFOMCでの利下げをほぼ100%織り込んでいる状況です。焦点は利下げ幅に移りつつあります。
- ECB(欧州中央銀行): 今週の政策理事会を前にブラックアウト期間に入っており、要人発言はありません。
- BOE(イングランド銀行): 特筆すべき発言はありません。
- 日銀: 特筆すべき発言はありませんが、首相辞意表明を受け、次期政権の金融政策へのスタンスが注目されます。
c. 地政学リスク・その他特記事項
- 日本の石破首相が辞意を表明: 週末に石破首相が辞任の意向を表明しました。これにより日本の政治的な先行き不透明感が一気に高まりました。市場は次期首相候補の経済政策、特に金融緩和や財政政策へのスタンスを注視しています。後任候補によっては、大規模な金融緩和が長期化するとの思惑から円安が進む可能性も指摘されています。
3. 各通貨ペア・商品の分析と本日の注目点
XAUUSD (ゴールド)
- 昨日の値動き: 弱い米雇用統計を受けたFRBの利下げ期待が強力な追い風となり、一時1オンス$3,600に迫るなど、史上最高値圏での推移が続いています。現在は約$3,590前後で取引されています。
- 本日の注目点: 日本の政治リスクも安全資産であるゴールドの買い材料となる可能性があります。基本的には米国の金融緩和期待が相場を牽引しており、高値圏での底堅い動きが予想されます。今週発表される米国のCPI(消費者物価指数)が次の大きな材料となるでしょう。
USDJPY (ドル円)
- 昨日の値動き: 週明け、首相辞意表明の報を受けて一時的に円が売られ148円台に乗せる場面もありましたが、その後は米国の利下げ観測によるドル安圧力に上値を抑えられています。
- 本日の注目点: 「日本の政治リスク(円売り要因)」と「米国の利下げ観測(ドル売り要因)」の綱引き状態です。方向感が出にくい展開が予想されますが、自民党総裁選に関するヘッドラインには敏感に反応する可能性があります。上値も重いものの、積極的に円を買う材料にも乏しい状況です。
Nikkei225 (日経平均)
- 昨日の値動き: – (米国市場休場明け、日本市場開始前)
- 本日の注目点: 首相辞任による政治の先行き不透明感は株価の重しとなります。一方で、次期政権による経済対策や金融緩和継続への期待が相場を下支えする可能性もあります。本日の東京市場は、海外市場の動向と国内の政治情勢をにらみながらの、神経質な展開が予想されます。
GBPUSD (ポンドドル) / EURUSD (ユーロドル)
- 昨日の値動き: 米ドルが主要通貨に対して軟調に推移したことを受け、両通貨ペアともに底堅く推移しました。
- 本日の注目点: ドル安の流れが継続するかが焦点です。欧州時間にはドイツの鉱工業生産指数が発表され、ユーロ圏経済の現状を測る上で注目されます。
AUDJPY (豪ドル円)
- 昨日の値動き: リスクセンチメントに敏感な通貨ペアであり、方向感に欠ける動きとなりました。
- 本日の注目点: 中国の貿易収支(本日発表予定)の結果が豪ドルの動向に影響を与えます。円は引き続き日本の政治ニュースに左右されるため、不安定な値動きに注意が必要です。
NASDAQ (ナスダック)
- 昨日の値動き: – (休場明け)
- 本日の注目点: FRBの利下げ期待は、金利に敏感なハイテク株にとって追い風です。今週の米CPIがインフレの鎮静化を示せば、さらなる上昇も期待されますが、発表までは様子見ムードが広がる可能性があります。
DAX (ドイツ株価指数)
- 昨日の値動き: – (休場明け)
- 本日の注目点: 本日発表のドイツ鉱工業生産指数の結果に注目。欧州経済の景況感を示す指標として、相場の方向性を左右する可能性があります。
BTCUSD (ビットコイン)
- 昨日の値動き: 金融緩和期待を背景に、他のリスク資産と同様に底堅く推移しています。
- 本日の注目点: 米国株式市場、特にナスダックとの相関性が意識されます。マクロ経済環境が追い風となる中、堅調な地合いが続くか注目されます。
USOIL (WTI原油)
- 昨日の値動き: 世界経済の減速懸念が上値を抑える一方で、中東情勢などの地政学リスクが下支えとなり、レンジ内での動きとなりました。
- 本日の注目点: 今週の米CPIやECB理事会など、マクロ経済の重要イベントを前にポジション調整の動きが中心となりそうです。大きな方向性は出にくい可能性があります。
4. 総括・本日の市場センチメント
- 全体的なリスクセンチメント: 中立(ややリスクオフ寄り)
市場の根底には米国の利下げ期待というポジティブな材料がありますが、新たに浮上した日本の政治的不透明感がリスク要因として意識されています。重要イベントを前に、積極的なリスクテイクは手控えられやすい地合いです。 - 本日の戦略のヒント:
アジア時間では、日本の次期首相を巡る報道に最も注意が必要です。関連ニュースで円や日本株が大きく動く可能性があります。基本的には今週後半の米CPI発表までは大きなトレンドは出にくいと想定し、短期的な値動きに対応する戦略が有効かもしれません。