2025年10月9日のファンダ分析

日刊相場分析
アジア時間トレーダー向け日刊ファンダメンタル分析

FXデイリー分析レポート [2025年10月09日] 🇯🇵

中国勢の長期休暇明け

本日、10月09日は中国の長期休暇が明けて市場に参戦してくると。。。東京時間の午前10時ころから大きな動きがある可能性がありますね

1. 分析対象

  • 通貨ペア: XAUUSD, USDJPY, GBPUSD, AUDJPY, EURUSD
  • 株価指数: NASDAQ, Nikkei225, DAX
  • コモディティ: USOIL, COFFEE, COCOA, SUGAR
  • 暗号資産: BTCUSD, ETHUSD, SOLUSD
  • 対象期間: 2025年10月08日(水) 東京時間午前6時 – 2025年10月09日(木) 東京時間午前6時

2. 昨日の市場サマリー(欧州・米国市場)

先週末の海外市場は、米金利の上昇が一服したことや、米国内の金融政策に関する発言がタカ派的ではなかったことを背景に、ややリスクオンに傾きました。株式市場は底堅く推移しましたが、重要イベントを控えて全体としては様子見ムードも残りました。

a. 主要経済指標の結果

指標名 結果 市場予想 影響
🇯🇵 毎月勤労統計・現金給与総額 (8月) 前年比 +1.5% +2.7% 予想を下回り、実質賃金は8カ月連続マイナス。日銀の早期利上げ観測を後退させ、円売り要因。
🇺🇸 FRBローガン氏発言 金融政策は適切に調整されている N/A 特段のタカ派・ハト派姿勢示唆なし。市場の反応は限定的。
🇩🇪 貿易収支 (8月) 148.0億ユーロ(修正前) N/A ドイツの貿易収支は市場への影響限定的。

b. 要人発言・金融政策

  • FRB(米連邦準備制度理事会): ローガン・カンザスシティー連銀総裁は、「金融政策は適切に調整されている」と発言しましたが、今後の方向性について強い示唆はなかったため、市場の反応は限定的でした。
  • ECB(欧州中央銀行): ナーゲル独連銀総裁は、「現在のECBの金融政策スタンスは正しい方向にある」と述べ、インフレ率が目標に近づいているとの見解を示し、ユーロを下支えしました。
  • 日銀: 植田総裁は、「今後もわかりやすい情報発信で、基本的考えの説明に努める」「米金融政策、為替市場変化などを通じて日本に大きな影響の可能性」と発言。金融政策の変更を示唆する内容はなく、円安の流れを容認する姿勢と受け止められました。

c. 地政学リスク・その他特記事項

  • 米政府機関閉鎖リスク: 米国では一部の経済指標(新規失業保険申請件数など)の発表が政府機関閉鎖の可能性により延期の見通しとなっており、市場の不透明感につながっています。
  • 本日ゴトー日: 本日はゴトー日(5の倍数の日)にあたります。東京時間の午前9時55分の仲値公示に向けて、実需のドル買い需要が強まりやすいアノマリーに注意が必要です。

3. 各通貨ペア・商品の分析と本日の注目点

USDJPY (ドル円)

  • 昨日の値動き: 日本の賃金統計の弱さや日銀総裁の発言を受け、円売り・ドル買いが優勢となり、149円台後半で底堅く推移しました。
  • 本日の注目点: ゴトー日の仲値公示(9:55 JST)に向けた実需のドル買いフローに注目。仲値後には反動の円買い(ドル売り)が入る可能性もあります。基本的には米金利動向に連動する展開が予想されます。

XAUUSD (ゴールド)

  • 昨日の値動き: 米政府機関の一部閉鎖リスクや米政策金利の引き下げ見通しが引き続き影響し、金価格は上昇。1オンス**$4,041**付近(終値)で高値圏を維持しました。
  • 本日の注目点:$4,050付近の直近レジスタンスラインを突破し、史上最高値を更新できるかどうかが短期的な焦点となります。米長期金利の動向(低下なら買い材料)を注視。

Nikkei225 (日経平均)

  • 昨日の値動き: 米国株の底堅さや円安を好感し、高値圏での推移が継続しました。
  • 本日の注目点: 週末を控えて利益確定売りが出やすいものの、円安基調が続く限りは下値は堅いと想定されます。

EURUSD (ユーロドル)

  • 昨日の値動き: ナーゲル独連銀総裁のタカ派的な発言に支えられ、ドル高の重しがありながらも、1.06台後半でレンジを形成しました。
  • 本日の注目点: ドル相場の動向次第で動きやすい地合いです。1.07の節目を回復できるかがポイントになります。本日発表されるドイツ貿易収支(15:00 JST)の影響は限定的とみられます。

その他 (GBPUSD, AUDJPY, DAX, BTCUSD, USOIL, COFFEE, COCOA, SUGAR)

  • GBPUSD: ドル高とユーロ高の綱引きで方向感に乏しい展開。本日は大きな指標がないため、ドルの動きに連動しつつ、レンジ相場が想定されます。
  • AUDJPY: 円安地合いの中で、高値圏を維持。豪ドルの個別材料は少なく、クロス円としての円安に連動しやすいでしょう。
  • DAX (ドイツ株価指数): 昨日のECB要人発言もあり、欧州株は比較的底堅い展開が予想されますが、米国市場の動向に左右されやすいでしょう。
  • BTCUSD (ビットコイン): $75,000台を維持し、底堅い値動き。株式市場の安定を背景に、レンジ内での推移が続きそうです。
  • USOIL (WTI原油): 中東情勢の警戒感と、世界経済のソフトランディング期待から、引き続き底堅く推移しています。

4. 総括・本日の市場センチメント

  • 全体的なリスクセンチメント: 中立〜ややリスクオン
    週初からの円安・ドル高の流れが継続していますが、重要経済指標の発表が少なく、市場は次の材料待ちの様子見ムードが支配的です。
  • 本日の戦略のヒント:
    ゴトー日のアノマリーに注意し、東京時間9:55の仲値公示前はUSDJPYのドル買い(円売り)フローを想定し、仲値後の反動(調整のドル売り)にも警戒が必要です。全体として大きなトレンドは出にくいと想定されるため、短期的なレンジ取引に徹するのが賢明です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました