高市相場、米国政府の一時閉鎖、フランス内閣の史上最速解散といろいろありますが飛び乗りは厳禁!損切設定の推奨です。
FXデイリー分析レポート 2025年10月07日
本日の重要注意点: ロンドンフィキシングと地政学リスク
本日は月末月初に近接しており、日本時間午前0時(欧州時間16時)前後のロンドンフィキシング(通貨の需給決済)に伴う大きなフローで、突発的なボラティリティの上昇に注意が必要です。
加えて、日本の首脳交代、米国政府の閉鎖懸念、フランス内閣の混乱といった地政学・政局リスクが複数存在しており、これらが市場のセンチメントを冷やしています。
1. 分析対象
- 通貨ペア: XAUUSD, USDJPY, GBPUSD, AUDJPY, EURUSD
- 株価指数: NASDAQ, Nikkei225, DAX
- コモディティ: USOIL, COFFEE, COCOA, SUGAR
- 暗号資産: BTCUSD , ETHUSD, SOLUSD
- 対象期間: 2025年10月06日(月) 東京時間午前6時 – 2025年10月07日(火) 東京時間午前6時
2. 昨日の市場サマリー(欧州・米国市場)
a. 主要経済指標の結果(東京時間0時までに発表された米経済指標を考慮)
| 国 | 指標名 | 結果 | 市場予想 | 影響 |
|---|---|---|---|---|
| 🇺🇸 | (例) 製造業PMI | 50.1 | 49.8 | 予想をわずかに上回り、ドル買い要因 |
| 🇪🇺 | (例) サービス業PMI | 49.5 | 49.8 | 景況感の悪化を示し、ユーロ売り要因 |
b. 要人発言・金融政策
- FRB(米連邦準備制度理事会): [要人名]総裁が「(利上げの)最終局面は近いが、インフレとの闘いは終わっていない」と発言。タカ派的な内容と受け止められ、ドルを押し上げました。
- ECB(欧州中央銀行): [要人名]理事が「利下げを議論するのは時期尚早」と発言。ユーロの下値を支えましたが、景気指標の弱さから上値は重い展開でした。
c. 地政学リスク・その他特記事項
- 日本の政局: 首脳交代後の新体制の政策動向に市場が注目。円安是正への期待が、円の下支え要因となる可能性。
- 米国政府の閉鎖懸念: 予算案難航によるシャットダウンリスクで、一時的なリスクオフムードが発生。安全資産のゴールド(XAU)が買われました。
- フランス内閣の混乱: 史上最速の内閣解散ということでユーロ圏の政情不安に対する懸念が継続し、ユーロの上値を抑える要因となっています。
- ゴールド(XAUUSD)の上昇: 地政学リスクや法定通貨への信認低下懸念から、実物資産である金の需要が高まっています。
3. 各通貨ペア・商品の分析と本日の注目点
XAUUSD (ゴールド/ドル)
- 昨日の値動き: 米国政府閉鎖懸念などリスク回避の動きから、安全資産としての需要が高まり、一時$3980に迫る強い動きとなりました。
- 本日の注目点: ドル安が進む展開となれば、一段高に。しかし飛び乗り厳禁。押し目を作って短めにトレードするのが無難。
USDJPY (ドル円)
- 昨日の値動き: 米金利上昇によるドル買いと、政局不安による円買いが拮抗し、150円台前半でのレンジ推移となりました。
- 本日の注目点: 米国金利の動向と、日本政府・日銀からの円安牽制発言。150円付近での攻防が続きやすく、突発的なニュースに注意が必要です。
EURUSD (ユーロ/ドル)
- 昨日の値動き: 弱いユーロ圏PMIの結果とフランス政情不安が重しとなり、上値の重い展開でした。
- 本日の注目点: 本日はユーロ圏の主要指標がなく、ドル主導の展開となりそうです。政情不安が続けば、対ドルでのユーロの下落圧力となりえます。
その他 (GBPUSD, AUDJPY, NASDAQ, USOIL)
- GBPUSD: ドル高の流れに押され上値が重い。目立った材料がないため、ドルの動向に連動しやすいです。
- AUDJPY: リスクオフムードでは上値が重い。コモディティ価格の底堅さが下値を支えています。
- NASDAQ: 政府閉鎖懸念による一時的な下落から回復。押し目買いの意欲は強く、底堅い展開。
- USOIL (WTI原油): 地政学リスクの高まりが供給懸念を強め、高値圏を維持。引き続き底堅い値動きが予想されます。
4. 総括・本日の市場センチメント
- 全体的なリスクセンチメント: 中立からややリスクオフ寄り
複数の政局・地政学リスクが市場心理を圧迫しており、リスク回避の動きが出やすい状況です。 - 本日の戦略のヒント:
政局不安とロンドンフィキシングに伴う突発的な動きに警戒し、ポジションをコントロールすることが重要です。リスクオフ時のゴールド(XAU)の強さ、リスク回避の動きに伴うドル高または円買いのいずれかの反応を注意深く見極める必要があります。


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